今回はCodeMonkyという教育コンテンツのご紹介です。とってもスジの良いコンテンツだと思います。モダンなプログラミング言語での高度なアプリケーション開発にも通じる雰囲気が良いです。初級から中級への階段の隙間を埋める感じ。大人にも良いですよこれ。実は先生達へのコンテンツなのではと思っています。
https://codemonkey.jp/
とっても優秀な教材だと思います。パズル型のプログラミング教育ツールなのですが、よくあるパズルを記号や図形をならべるだけの教材ではなく、独自のシンプルなテキスト型の言語で問題を解いていきます。HackforPlay等と同じタイプですね。ただHackforPlayは本格的なJavaScriptというプログラミング言語をベースにしていますが、こちらはBASICの様なシンプルな言語になっているので、よりハードルが低いですね。CoffeeScriptというプログラミング言語らしいです。へー。
turn right //右に90度方向転換
step 10 //10ます進む
みたいな感じです。最初のうち少しサポートがあれば2年生ぐらいでそれなりに進められると思います。しかもコードについてはアイコンをクリックすることで入力を補完してくれるので、慣れないうちはキーボードの操作を最小限にすることができます。このあたりは子供に優しい仕様ですね。それでいてこのCoffeeScriptという言語の雰囲気は今時のプログラミング言語の雰囲気を漂わせています。専門的にはオブジェクト指向っぽいって言い方になるんですけど、やはりJavaScriptというプロが普段使うプログラミング言語をベースにしているんだなと言うのがわかります。
コードモンキーの始め方は至って簡単。
トップページのサイトより「無料体験開始」をクリックしてください。パズル型のプログラミング教育と同じようにチュートリアル的なステップバイステップで進めていくことができます。Scratch的なビジュアルプログラミングに慣れきってしますと、その先のテキスト型のプログラミング言語に上手くすすめない子供達が出てきたりします。大半は急に難しく見えるから心理的に拒否反応が出てしまうのが原因かと思うのですが、こういった教材を経る事で改善できると思います。
初級のコンテンツは無料ですが、上級のコンテンツは有料となっています。年額利用料は6480円です。Scratchを適当に教えて高額の受講料をとるにわか業者よりは圧倒的にコストパフォーマンス高いと思います。お父さんやお母さんも一緒にやれば、この先にプログラミング教育に対して「目利きができる力」がつくと思います。家族みんなで共有するとなると、初期の教育ツールとしてのコスパは非常に良いですね。ライセンスの購入は直接PayPalでの支払いかAmazonでライセンスキーを購入することもできます。日本での認知度がイマイチ上がらないPayPalではなく、普通の通販で購入できるのは安心感があります。ライセンスをAmazonで買えるっておもしろい。
購入前すると最初の無料30ステージの後に続く170ステージ(合計200ステージ)で学ぶことができます。是非お子さんが「Hour of Code(アワーオブコード)」のアナ雪等のプログラミング体験が済んだら、挑戦してみてください。パズルでの体験を超えた本物の学習が待っていますよ。
難点はというと、日本語版の説明の漢字が難しいんですね。問題自体は小学校低学年でもやれる内容なのですが、説明の日本語に出て来る漢字が結構と難しい。私が息子とやったときは、けっこう付き添って漢字を読んで上げる必要がありました。地味にめんどくさい。日本語化をおこなった際に少し配慮が足りてなかったか、ターゲットとする学年を読み違えたかわかりませんが、できれば早めに見直しのアップデートをかけて頂きたいですね。
ニュースリリースによると豊橋市教育委員会と共同で総務省の若年層に対するプログラミング教育普及プロジェクトに採択されたようです。企画書をみていないのでなんとも言えませんが、もし低学年もターゲットとなっているら、フィードバックによって上記のような問題の改善もみられるかもしれません。
https://www.japan21.co.jp/2017-04-03-codemonkey_toyohashi_project_programming_education/
また、このコンテンツは元々子供向けではない様な気がします。子供向けにしておくにはもったいない仕上がりです。ずばり、コレは先生向けの教育コンテンツとしてど真ん中の存在だと思います。子供が将来どのような階段を上がっていくかを先に知っておくために、このコンテンツでプログラミング教育を先取りしておく事は重要だと思います。例えば体験型のコンテンツであるパズル型ビジュアルプログラミングを教える場面でも、その先の階段を知っておく事でミスリードせず進めていけるのでは無いでしょうか。
「CodeMonkey」これからの活躍が楽しみなコンテンツです。